憧憬 真壁 清十郎 / 日本帝国斯衛軍衛士養成学校の士官候補生。欧州の最前線であるドーバー基地群に駐屯するツェルベルス大隊のもとに派遣された。有力武家・真壁家の十男で、立場を自覚するが故に、 イルフリーデ・フォイルナー / ツェルベルス大隊所属の衛士。階級は少尉。いわゆる天然でおおらかでマイペースだが、本人にはあまりその自覚がない様子。貴族出身としての誇りを持ち、真摯な性格であることは間違いないが、若干方向がズレている。真壁 清十郎の世話役を任じられたが、部隊員は彼女に世話ができるとは思えず、心配そうに見守っている。 ヘルガローゼ・ファルケンマイヤー / ツェルベルス大隊所属の衛士。階級は少尉。イルフリーデの同期で、共に真壁清十郎の世話役を任じられた。冷静沈着で、イルフリーデとは対照的。騎士道を体現したような生き様は、武士道を重んじる清十郎にとって良き見本となる。 ルナテレジア・ヴィッツレーベン / ツェルベルス大隊所属の衛士。階級は少尉。イルフリーデの同期で、共に真壁清十郎の世話役を任じられた。おっとりした柔らかい物腰で、貞淑なお嬢様といった風体だが、実は戦術機マニア。周囲からは「戦術機を婿にする」と言われる程で、その造詣は筋金入り。機械全般の知識、操縦にも長けていて、かつ荒々しい。
また、やや腹黒で妄想癖の気がある。 ヴィルフリート・アイヒベルガー / ツェルベルス大隊長。階級は少佐。グレート・ブリテン防衛における七英雄のひとりで、「黒き狼王」の異名を持つ。非常に寡黙で、淡々とした性格。イルフリーデの憧れの人物。揚げたジャガイモが好物。漆黒のEF-2000(タイフーン)を駆る。 ジークリンデ・ファーレンホルスト / ツェルベルス大隊所属の衛士。階級は中尉。アイヒベルガー少佐とは幼なじみで、良き理解者として常に付きそう。グレート・ブリテン防衛における七英雄のひとりで「白き后狼」の異名を持つ。部隊員から絶大な信頼を寄せられており、中尉という階級ながら副隊長を務めている。純白のEF-2000(タイフーン)に搭乗する。 ゲルハルト・ララーシュタイン / ツェルベルス大隊所属の衛士。階級は大尉。部隊のナンバー3。グレート・ブリテン防衛における七英雄のひとりで、「音速の男爵」の異名を持つ。貴族らしい優雅な物腰を見せる反面、奇行とも言える不思議な言動も目立つ。紅蓮のEF-2000(タイフーン)に搭乗する。 ブリギッテ・ベスターナッハ / ツェルベルス大隊所属の衛士。階級は中尉。右眼は隻眼となっており、普段は眼帯で隠している。その理由や眼帯の下がどうなっているのかには諸説あり、部隊の中でもいくつもの説がまことしやかに語られている。 ウォルフガング・ブラウアー / ツェルベルス大隊所属の衛士。階級は少尉。貴族出身とは思えないほど粗野な性格で、イルフリーデとは良き喧嘩仲間。真壁 清十郎に接するイルフリーデをからかい、早々に彼女の化けの皮を剥いでしまった。根は面倒見がよい兄貴肌な男。
再誕 シルヴィオ・オルランディ / 欧州連合情報軍中尉。コードネームはファルソ。極秘強襲作戦中の機体損傷および、その後のBETAの襲撃によって重傷を負ったが、欧州連合の傷痍軍人再戦力化プログラム 「サイブリッド計画」の被検体に志願し、人体強化改造手術を受けた。これにより、左眼には多目的オプチカルセンサーを内蔵し、性能上は拳でコンクリートを砕き、10メートルの壁を飛び越え、瞬間最大時速100キロで疾走できる。かなりの美形で、ひと目で女性達のハートを鷲づかみにするが、キザで若干痛々しい残念な言動故に関係は進展しない。
極秘作戦時に親友を失っており、その責任が自分にあると感じている彼は、残りの人生を友に捧げると決めている。 レンツォ・フォンディ / シルヴィオの幼なじみにして、親友であり、兄貴だった。
共に衛士となり、同じ部隊で極秘強襲作戦に参加していたが作戦は失敗、命を落とす。 宗像 美冴 / 国連太平洋方面第11軍横浜基地所属の、特殊任務部隊、通称ヴァルキリーズの一員。副司令・香月夕呼の発案により、とある極秘作戦を展開することになり、そのキーパーソンとなるシルヴィオのパートナーとなった。
かがやく時空が消えぬ間に 白銀 武 / 横浜市在住。私立白陵大付属柊学園3年生。B組。何ごとにもポジティヴでお調子者。リーダーシップを取れる性格で魅力もあり、彼の周りには常に女の子が集まっている。
        その様子は「恋愛原子核」だと揶揄されるほど。しかし、肝心の恋愛に関しては鈍感すぎる。鑑 純夏とは幼なじみで家も隣同士。気心の知れすぎたふたりは、いつでもどこでもドツキ夫婦漫才を見せ、周囲を呆れさせている。 鑑 純夏 / 白銀 武の幼なじみでクラスメイト。家も隣同士で、いつも一緒にいると言っても過言ではないほど交流がある。本当は武のことが好きなのだが、関係が近すぎて口に出せず悩んでいる。誰が見てもそれは明らかなのだが、肝心の武がまったくそれに気づいていない。 御剣 冥夜 / 世界的財閥・御剣財閥の次期当主。突如、白銀 武の家に押しかけてきて同棲を始める。もちろん転校してクラスも一緒。武と結ばれることは「絶対運命」だと言って疑わない。世界を巻き込む世間知らずぶりと、やることなすことの大スケールぶりに、周囲は驚かされてばかりだが、本人には自覚がない。 榊 千鶴 / 白銀 武のクラスメイトで、3−Bのクラス委員長。何ごとにも生真面目で融通が利かないが、基本的に人当たりは良く、人望も厚い。ただし、いい加減な人が嫌いで、武や彩峰 慧とはいつも喧嘩ばかりしている。ラクロス部の部長も務めているが、廃部の危機を迎えている。 彩峰 慧 / 白銀 武のクラスメイト。何を考えているのか掴み所のない不思議系少女で、いつも授業をサボっては屋上にいる。焼きそばをこよなく愛し、「月刊ヤキソバ」なるものを愛読。紹介された店には必ず足を運ぶ。特に焼きそばパンにはこだわりがある。その情熱がどこから来るのかは謎。
        実は武闘派で、STA(スペース・トルネード・アヤミネ)という必殺技を持っている。 珠瀬 壬姫 / 白銀 武のクラスメイト。クラスのマスコット的存在で、「たま」と呼ばれてネコチックに愛でられている。首につけた大きな鈴とシッポが特徴。シッポは武、鈴は破天荒な物理教師・香月夕呼から贈られた。本人はとても気に入っている。密かに、武に次ぐ遅刻ギリ常習者。 鎧衣 美琴 / 白銀 武のクラスメイト。冒険家の父を持ち、目覚めると秘境ということも珍しくない筋金入りのサバイバー。子供の頃から世界中を駆け巡っているため、妙な動植物や工芸品に異常に精通している。とことんマイペースで、人の話を聞いていないことが多い。武とは、ロボット格闘ゲーム「バルジャーノン」に熱中する仲間で、その腕前はかなりのもの。 柏木 晴子 / 白銀 武のクラスメイト。バスケ部のポイント・ガードとして活躍していた(3年のため引退)。冷静で客観的な判断力を持ち、やや達観したところがある。つかず離れず武達の繰り広げるドタバタを楽しんでいる。生意気盛りの弟がいるが姉弟仲は良く、「ハルー」と呼ばれている。 御剣 悠陽 / 御剣 冥夜の双子の姉。冥夜と共に白銀 武のクラスに転校してきた。剛の冥夜に対し、柔の悠陽といった印象だが、双子だけあって内面はそっくり。
むしろ悠陽の方が、一度腹を決めたら譲らないところがある。冥夜以上に御剣関連の事業や研究に携わっているらしく、世間知らずさについては、冥夜ほどではないもののーー 社 霞 / 学園の交換留学制度によって、白銀 武のクラスに転校してきたロシアからの留学生。年齢的には武達よりも年下だが頭脳明晰で、飛び級で白陵大学への進学が決まっており、それに先駆けて同期生と交流を深めるためにやってきた。香月 夕呼の粋な(強引な)計らいにより、鑑 純夏の家にホームステイしている。ロシアの内陸部から来たらしく、海を見たことがないなど、武達とは異なる生活をしてきた様子。みんなからはウサギを愛でるように可愛がられている。 パウル・ラダビノッド学園長, イルマ・テスレフ, イリーナ・ピアティフ, アルフレッド・ウォーケン / 社 霞と同様に、交換留学制度によって学園に赴任してきた教師達。特に学園長までもが交換留学したことに、全学生が驚きを隠せなかった。しかし、集会での話が極めてシンプルなので、学生達からの評価は上々。ウォーケン教諭は3年B組担当として武達と深く交流することになるが、どうも現代ではやや行きすぎた日本観を持っているらしく、かなり礼節にうるさい。
また、普段から謎のメモ帳を持ち歩き、学生達を観察しては何かを書き込んでいる。 チャック・ザウバー / 突如、白銀 武の前に現れた、謎の男。いつも焦っていて怒っている。動きにも落ち着きがなく、常に周囲を警戒している様子。武は彼に、自分に協力しろと詰め寄られる。
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